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(50音順 敬称略)

人生を振り返りながら、「山坂はあるんだけど、らいに負けてなんていませんよ」。新元号になるからといって「世の中はかわらない」。そう語るかづゑさんの姿が小粋で爽快。なんて魅力的で豊かな人なんだろうと思いました。家庭の散文的な温かみも映し出されるなか、かづゑさんはかつての絶望を振り返り「人がこわい」とも言います。人間の恐ろしさ。夫や母との深い愛情の繫り。紛争に明け暮れる現代人に、言葉以上に多くのことを、かづゑさんは語りかけてくれます。
阿部 海太郎
(作曲家)
何度も笑って、泣いた。そして「すげぇ…」と唸った。かづゑさんの壮絶な人生と夫婦の愛の物語は、とてつもない人間賛歌である。何より、記録としての価値の高さが半端じゃない。同じ作り手の一人として、熊谷博子監督が放った豪速球が、ずしんと胸に響いた。
大島 新